こんにちは、電波太郎です。
前回、ケータイが使えない電波の状態を4種類の原因に分けてみました。
携帯電話の外部アンテナを選ぶときも、その電波の状態にあったアンテナを使わないと効果がありません。
では、どうやって一般のユーザーは判断したらいいのでしょうか?
そこで、誰でもできるおおよその電波状態の手軽な見分け方をまとめてみました。
4つの電波状況、「干渉」「弱電」「弱電干渉」「圏外」を簡単に整理してみよう。
◆ 干渉とは
移動していても使える携帯電話は、絶えず一番強い基地局の電波を使って通信をします。
ところが、タワーマンションや丘陵地などの見通しがよいところでは、多くの電波が同じような強さで届いてしまって携帯電話はどれを使っていいのか混乱してしまう状態がおこります。
このような電波の状態を「干渉」といいます。
アンテナは「3本」立っているのに突然切れたりするのは、「干渉」が原因です。
◆ 弱電とは
基地局から距離が遠いため、飛んでくる電波が弱くなってしまっていたり、
電波が建物や遮蔽物にあたって弱まって届くような電波の状態を「弱電」といいます。
代表的なところは、山間部やビルや建物の奥まった場所や地下などです。
◆ 弱電干渉とは
弱い電波がたくさん届き相互に干渉し合っている状態です。
受信感度が悪くて干渉が多い電波の状態。
◆ 圏外とは
使える感度の電波が届いていない状態。
または、干渉の影響が強く、使える状態ではない環境。
次に、電波の状態別に、立地や特徴的な症状(携帯が使えない現象)を整理してみました。
わかりやすく簡素化するため、割りきった分類にしています。
【図1】携帯が繋がりにくい立地環境
◆立地、環境から【図1】
1. 高層マンション高層階でアンテナピクトは3本。(干渉)
2. 高層マンション高層階でアンテナピクトは2本以下。(弱電)または(干渉)
3. ビルの内部の奥まった場所。(弱電)
4. ビルの地下。(圏外)
5. ビルの谷間。(弱電)
6. 郊外丘陵地の住宅、マンション。(干渉)(弱電干渉)(弱電)
7. 山頂及び山中。(弱電)
8. 基地局のエリアの狭間。(弱電)
◆発信着信の症状から
9. 圏外が表されて、発着信が全くできない。(弱電)(圏外)
10. アンテナピクトは3本立っているのに使えない。(干渉)
11. アンテナピクトは0〜1本〜2本とよく変化する。(弱電)(干渉)
12. 表示されたアンテナピクトは0〜1本で変化はあまりない。(弱電)
13. 通話後にアンテナピクトが圏外表示になることがある。(干渉)(弱電)(弱電干渉)
14. 着信はできるが、発信が出来ないときが多い。(弱電)
15. 発信はできるが、着信がダメなときが多い。(干渉)(弱電干渉)
16. 相手に繋がるまでの時間が長い。結局、つながらないときもある。(干渉)(弱電)
17. 相手がかけたとき、着信まで時間がかかる。着信できない時もある。(干渉)(弱電干渉)
18. 圏外でもないのに、電話をかけてきた人に圏外アナウンスが流れる。(干渉)(弱電)
19. 着信の呼出し音は鳴って、電話を取ったらすぐに切れる。(干渉)(弱電干渉)(弱電)
◆通話の時の症状から
20. 短時間の通話中でも品質アラームがよく鳴り、音が途切れたりする。(干渉)(弱電)
21. 長時間通話中のときに時々品質アラームが鳴ったり途切れたりする。(干渉)(弱電)
22. 通話開始直後に回線が突然切れる。(干渉)(弱電)
23. 通話中に音が悪くなり、電波の良いところにいっても通話が切れてしまう。(干渉)
24. 通話中に突然音声が全く聞こえなくなる。(干渉)(弱電)
25. 通話中に突然自分の声が相手に全く聞こえなくなる。(無音になる)(干渉)(弱電)
26. 通話中、動いたら電話の状態が変化する。(弱電)
27. 通話中、動いていないにもかかわらず通話状態が変化する。(干渉)
◆メールやWEBの症状から
28. メールを送信するときすぐ送れない。送信の失敗が多い。何回も送り直す。(干渉)
29. メールを送受信するとき時間がかかる。(弱電)
30. 送られたメールがすぐに届かず、数時間後に届いているのに気づく。(干渉)
31. Webにすぐつながらず、接続エラーになることが多い。(弱電)
32. Web中に突然に回線が切断してしまうことが多い。(干渉)
◆使用できる場所や天候などの状況から
33. 窓際では問題なく使えるが、他の場所(部屋の奥)では使えない。(弱電)
34. 窓際、ベランダでも不安定で使えない。(干渉)
35. 家の中で使えるところとダメな場所が偏在する。(干渉)(弱電)
36. 雨の日などは携帯が使いにくくなる。(弱電)
37. 雨の日などは少し使いやすくなる。(干渉)(弱電干渉)
【まとめ】
携帯電話の電波状態の見分け方を、「立地環境や場所」、「発着信のときの症状」、「通話のときの症状」、「メールやWebの症状」などからまとめてみました。
同じ場所、同じ症状でも電波状態は違うことはありますが、他の症状と組み合わせて考え、電波状態の見分けをおおよそできると思います。
携帯電話使用環境の電波の状態が4タイプ(干渉、弱電、弱電干渉、圏外)のどれかを理解して、それに適した携帯電話用の外部アンテナを選ぶことが大切となります。
また、アンテナを販売するほうは、そうしたお客さまにしっかりしたアドバイスや情報提供をする必要があります。
電波は目に見えなくうえ、難しくかなり専門的です。しかしこんなにも普及した携帯電話の関連商品である外部アンテナが、購入したいと思うユーザーにとって分かりにくい商品になってしまっています。
アンテナの流通にはまだまだ改善の余地が多いように感じます。
次回は、電波が干渉している場所で市販アンテナをテストし、その結果をまとめてみます。
【写真】市販されている携帯電話用外部アンテナ