電波感度をよくするケータイ・スポット・アンテナの開発Blog

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データ通信カードW05Kの通信速度改善事例(北海道北見市編)

2008.05.23

こんにちは。
 先日ブログで掲載した「デ-タ通信カードW05Kの通信速度改善事例(北海道中標津町編)」をご覧になられた方々から、おかげさまで多くの反響や問合せをいただきました! このことで私たちは、酪農地域をはじめとする通信網未整備エリアにお住まいで、通信網の不便さに困っている方がたくさんいらっしゃるということを改めて感じた次第です。今回ご紹介するのは、まさにそうした通信網未整備エリアでの通信速度改善事例。偶然にも、先日ご紹介した冒頭の事例と同じ、北海道にお住まいの方のお話です。

【写真1】北海道北見市常呂町周辺 【写真1】北海道北見市常呂町周辺

 今回のお客様は、北海道北見市常呂町にお住まいの藤吉様。北見市常呂町、と聞いて「おっ!」と思われた方もいらっしゃると思いますが、常呂町は日本初の屋内カーリング場を備える“カーリングの町”。ソルトレークやトリノ五輪で活躍した日本代表選手たちの出身地としても有名ですね。場所は北海道東部のオホーツク海に面した地域にあり、じゃがいもやビート、タマネギなどの生産が盛ん。開拓時代に碁盤の目状に植えられた防風林が独特の風景を形作っています。

 藤吉様のお話によると、この地域は一応ADSLのサービス範囲内ではあるものの、実際に通信可能なのは全面積の10%程度で、大部分はISDNしか使えないとのこと。そのため、2.4GHz帯の無線ブロードバンド環境を実現するために、何と電波を中継するための鉄塔を住民が自腹で購入したのだそう! 現在は藤吉様の自宅を含めて5カ所に中継局を置いています。ところが、そうやって何とか飛ばしているせっかくの電波も、十分に届いていません。その理由が、前述した防風林。防風林に遮られて、電波が思うように飛ばないのです。

 「町では農家の税務申告がインターネットを使ったオンライン式に移行しつつあるんです。しかし肝心の農家の皆さんが、インターネットを満足に利用できる環境にない。そうした環境を何とか改善したいなと思って、私は建築会社の事務員をするかたわら、空いた時間を使って地域の通信網の整備を考え始めたんですよ」(藤吉様)

 実際、藤吉様は海抜30mの小高い丘の上にある自宅に、町の中心部にある勤務先から飛ばした電波を別の中継局へと送るための鉄塔を建てるなど、地域の電波環境改善に努力をしていらっしゃいます。ところが、地域で開始されたau定額通信カードW05Kのサービスが、断熱性の高い住宅構造が仇になり、家の中まで十分に電波が届かない事態に……。

 「W05Kを使っている知人は、電波が不安定でまったく使えないと話を聞きました。そんな状況ですから、この地域では通信網整備をして欲しいという署名活動までやってるんですよ。私自身、何かいい方法はないかなと考えて、いろいろと試してみたのですが、思ったほどの効果はなく……。そんな折に、ふと思いついたのがテレセンさんのアンテナだったんです。実は以前に、テレセンさんのK-tai.comで携帯電話関連商品を購入したことがありましてね。その頃から、テレセンさんがアンテナを開発していることは記憶にあったんです。それで、一度連絡してみようと思い、メールを送ったんですよ」

 藤吉様の考えは、ケータイ・スポット・アンテナを使って不安定なW05Kの電波状況を改善したいというものでした。藤吉様からご連絡をいただいた私たちは、藤吉様が通信関係のお仕事のご経験から電波に関する専門的な知識をお持ちだとお聞きしたので、当社が試作したW05K接続ケーブルと外部アンテナを無償でお貸しし、その効果を試していただこうと考えました。お貸ししたのは、必要な電波だけを純正アンテナの約2倍のキャッチ力で受信するケータイ・スポット・アンテナ(C800WD2)と、電波が届きにくい場所の電波状況をスポット改善する指向性アンテナ(P800V1)。藤吉様には大変喜んでいただき、まだW05Kを使っていない知人宅でテストをしてみますとお返事をいただきました。

 藤吉様は早速、W05Kの電波状態に悩んでいる知人宅とご自宅の計4カ所でテストを実施。そしてその結果、確かな改善効果が出たというリポートを送っていただいただいたのです!

【写真2】W800-WD2と基地局【写真2】W800-WD2と基地局

【写真3】P800-V1と基地局【写真3】P800-V1と基地局

 「はっきりいって、想像以上の効果がありました。テストをした知人のうちの1人は、屋内でのau携帯電話の電波状況が非常に悪く、W05Kのランプも点灯はするものの点滅状態になる時もあるような状態でした。それがケータイ・スポット・アンテナ(C800WD2)を取り付けることによって、通信スピードが劇的に向上したんです。しかも、指向性アンテナ(P800V1)だと安定度はさらに増しました。知人も驚いた様子で、屋外にケータイ・スポット・アンテナを設置し、ケーブルを家の中に引き込めないかとその場で相談されましたよ。“ぜひ購入したい!”といっていました。他のテストでも、一様に改善効果がデータで現れましたね」(藤吉様)

 藤吉様のリポートによると、auの電波状態が芳しくない地域でも、電波の比較的良好な場所にアンテナを出すことによって、これまでは利用しにくかったW05KでもISDN以上の通信網として利用できる可能性が広がったとのことです。それも感覚的に速度が向上したり、電波が安定したというだけでなく、藤吉様が数値化したデータによって確実な効果が確認できたので、私たちは常呂町での通信網整備のお役に立てるのではないかという手応えを得ることができました。

 藤吉様からは1週間後にアンテナをご返却いただきましたが、引き続きテストを実施したいとの藤吉様の意向を受け、当社では改めてお貸しすることを考えています。
 「私は、子どもを対象にした自然体験事業を行っている常呂町のNPO法人<虫夢ところ昆虫の家>にもスタッフとして参加しているのですが、その施設は30〜40mほど上がった山の上しか電波が通っていないんです。だからスタッフ同士の連絡も無線か、大声で呼ぶかしかなく…。だからこの施設で、せめてスタッフの事務所だけでも携帯電話が使えると助かるんです。それをテレセンさんにはお伝えし、近いうちにまたアンテナを貸していただいてテストしようと考えているんですよ」(藤吉様)


 今回の事例では、藤吉様の多大なご協力のおかげで、当社のアンテナが電波状況の改善に役立つことが分かりました。ブログをご覧の皆様の中にも、藤吉様がお住まいの常呂町のように、通信環境が整っていないために苦労されている方がいらっしゃると思います。当社ではそうした方々にアンテナを使っていただいて環境改善に貢献したいと考えおり、W05K外部アンテナセットを近日、販売開始をいたします、ぜひ一度お問い合わせ下さい。
 
データー通信カードW05K外部アンテナセット


 なお、藤吉様とは引き続きやりとりをさせていただいております。NPO法人の施設での電波状況改善については、このブログで追ってリポートをお届けしてまいりますので、どうぞご期待下さい。>>続きのその2へ

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