電波感度をよくするケータイ・スポット・アンテナの開発Blog

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データ通信カードW05Kの速度改善事例(北海道中標津町編)

2008.04.28

 こんにちは。
 突然ですが、皆さんはどのようにインターネットを楽しんでいますか? 最近はADSLやケーブル、光などの大容量回線が普及しているので、動画を鑑賞したり、音楽や動画をダウンロードしたりするのも容易になり、楽しみ方も豊富になっていることと思います。しかし一方で、回線が整備されていない遠隔地や山間部などにお住まいの方の中には、通信速度以前にインターネットに繋ぐのも一苦労な方も。今回ご紹介するのは、遠隔地のためにパソコンの無線通信が不十分で困っている方のお話です。

 今回のお客様は、北海道標津郡中標津町にお住まいの中浦様。中標津町は北海道の東部、根室管内に位置する地域で、北海道の中でも積雪は少なく、緩やかな丘陵地を活かして酪農が盛んに行われているところです。中浦様もここで酪農を営まれており、60haの草地で約100頭の乳牛を飼育していらっしゃいます。それだけに周辺はまさに酪農地帯といった雰囲気で、民家や公共施設は点在しているものの、インターネット回線はフレッツISDN(64K)しか使えず、中浦様は不便を感じていたそうなんです。

【写真1】中浦様の自宅がある周辺。一面に牧草地帯が広がっています。
【写真1】中浦様の自宅がある周辺。一面に牧草地帯が広がっています。

 「インターネットは仕事で牛の個体識別に関わる情報を入手したり、プライベートでネットサーフィンをしたりするのに使っているのですが、最近のWebサイトはどれもADSLや光通信を前提にして作ってありますよね。だからただ閲覧するだけでも読み込みに時間がかかってしまって、とても効率が悪かったんです。そこで、通信速度を上げようと思って3月末にauの定額制インターネットカード(W05K)を購入したんですよ」(中浦様)。

 auの定額制インターネットカード(W05K)とは、カード型WIN端末のことで、下り最大3.1Mbpsの定額パケット通信に対応しているもの。これを使うと、全国規模(au網)の携帯パソコン向け定額データ通信サービスが受けられ、家の中でも外でもau携帯の電波範囲内であればパソコン通信ができるという便利なものなんです。

 ところが、カードを買った翌日から中浦様のパソコン通信の具合に異変が! 「同時期にこのカードを購入した友人2人はだいたい200?300Kの速度が出ているのに対し、うちの場合は買った当初からせいぜい10?100K程度で、付属の外部アンテナを使っても改善できず、W05Kのランプは短い点滅を繰り返すという状態でした。
 「うちの周辺はもともと携帯の電波が弱いので、カードが電波を拾おうにも拾えないという状況だったみたいなんですね。それで、これは何とか電波を強くしなければと思い、何かいいツールはないかなとネットで検索ところ、見つけたのがテレセンさんのホームページだったんですよ。一度相談してみようと思い、すぐに担当者の方にメールを送ってみました」(中浦様)

【写真2】「パソコンではネット型ゲームやオークションなども楽しんでいます」と話す中浦様。
【写真2】「パソコンではネット型ゲームやオークションなども楽しんでいます」と話す中浦様。

 中浦様からご連絡をいただいた私たちは、早速中浦様に詳しいお話をメールや電話でお聞きし、社内で改善方法を検討しました。今回の場合はパソコン通信のお話だったので、私たちもどうすればいいのか悩んだのですが、お住まいの場所では、現状は800MHzでデータ通信サービスが行われており、"ケータイ・スポット・アンテナ(C800WD2)で電波をキャッチできれば……"と思い至り、中浦様にアンテナの商品モニターをお願いしてみようと考えたのです。

 「もともとアマチュア無線をやっていた関係で電波のことは多少知識があり、電波の強度を上げれば改善できると信じていました。ちょうどその時にテレセンさんから商品モニターのお話をいただいたので、ぜひ試してみたいと思いましたね」(中浦様)。中浦様は、到着したアンテナを自宅の窓際に設置。設置の際は携帯(au)の電波が少しでも入りやすい場所を探そうと、携帯電話片手に家の中をうろうろされたそう。また、家の中央部にあるパソコンと窓際のアンテナを5mの延長ケーブルでつなぐことが出来たため、わざわざパソコンを窓際へ移動させなくても済んだとのことです。

【写真3】アンテナは電波状況のいい窓際に設置。窓の向こうには乳牛の姿も見えます。
【写真3】アンテナは電波状況のいい窓際に設置。窓の向こうには乳牛の姿も見えます。

 さて、気になるその結果ですが……それまでは30K程度だった通信速度が、何と平均で200K以上、最大で400Kという数字を実測し、W05Kのランプ表示も点灯に変わったのです!! これには私たちも驚かされ、中浦さんからメールでいただいた通信速度データを見てうれしくなりました。「おかげでネットが快適になりました。電波が弱くても自宅を動かす訳にはいかないので、アンテナがあって助かりましたよ。うちと同じような環境にお住まいの方も、一度試してみる価値はありますね」(中浦様)

 インフラの整備が進んでいるとはいえ、中浦様のように遠隔地や山間部にお住まいの方にとっては、快適なネット環境の実現は難題。そんな地域の方々にパソコンを気持ちよく使っていただくためにも、私たちは今回の事例を新たなサービスとして展開すべく実用化に取組んでいます。私たちの新サービスに、ぜひご期待下さい。

【写真4】アンテナは電波状況のいい窓際に設置。窓の向こうには乳牛の姿も見えます。
【写真4】2GHz用 外部アンテナ

※ au定額データ通信に関しては、au網が通信をコントロールする仕組みのため、外部アンテナをつけてもW05Kのランプが点滅するなど一定の環境条件であることが電波状況の改善の前提となります。
※ 今回の事例ではauの800MHz帯の対応エリアだったのでケータイスポットアンテナ(C800WD2)で改善することができましたが、2GHz帯のサービスがされている都市部においては2GHzの外部アンテナを開発し実験しています。

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