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2007.10.12
前回、触れたように、ケータイ・スポット・アンテナはウェブを中心とした販促活動が起点となっています。だからこそ、製品特性をしっかりと訴求し、ユーザーにメリットとなる情報を配信することが重要になってきます。そのために開発ブログという仕掛けがあり、連動する形でEコマース(ケータイどっとこむ)がユーザーとの窓口になっています。しかし、当然のことながら、それだけでは十分な販売活動に結びつきません。電波環境に不満を持っている潜在ユーザーの掘り起こしというアクティブな販売促進活動も必要となってきます。その時に活躍するのが、対人による営業活動です。
そこで今回は、営業部の活動にスポットライトを当て、開発部との連携について紐解いていきたいと思います。
法人へのアプローチ
当社営業部は基本的には、法人団体へのアプローチが中心となります。
「もともと弊社はボタン電話の販売からはじまった会社で、時代とともに携帯電話にシフトし、そのなかで携帯電話のショップを構えるようになったんですね。そうしたなか、企業など法人さんでは固定電話から携帯電話への通話が増えるようになってきていました。結果、通話料が割高になってしまい、料金負担に悩まされていたんです。そこで、コスト面の負担から解放する目的で弊社が開発したのがモバイルジャックという商品です。そういう意味では、法人さんの電話や携帯電話での課題に対するソリューションを提供する、というのが営業部の大きな役割になってきます」と話すのは、今回話を聞いた営業部・平野逸平。
モバイルジャックとは、『固定電話からの発信を携帯電話の回線を使って着信させるシステム』のこと。モバイルジャックを設置することで、企業など法人団体にとってはコストメリットを生むことになり、法人ユーザーが増加しました。

【写真1】発表当時の新聞記事(日経)とモバイルジャック
「現在では、大きく分けると、個人ユーザー向けにはショップとEコマース、法人ユーザー向けには営業部がグループとして対応するという形になります。もちろん、それぞれが独立しているのではなく、ショップに来られたお客さんに法人向けの案内をしたり、逆に法人さんの方から相談を受けてそれをショップに返すという連携をとっています」(同営業部・平野)。
ケータイ・スポット・アンテナも、開発過程において、そうした営業部との連携が図られました。それは、平野が顧客としている会社から相談を受けたことがはじまりでした。
電波環境をなんとか改善したい!
「まだケータイ・スポット・アンテナの開発途中のときなのですが、私が法人契約でau携帯電話を販売させていただいたお客様で、電波がおかしいという問い合わせが入ったんですね。それも、まずキャリアの方に話されたみたいで、キャリアさんから『どうにかならないか』と相談を受けたんです。お客様から相談を受けている以上、何もしないというわけにはいきません。そこで、ちょうど弊社ではアンテナを開発していますし、一度電波をテストしてみようか、という話になりました」(営業部・平野)。
そして、平野と藤井常務、開発部のメンバーが現地へ赴き、電波の測定を行うことになりました。場所は、中央卸売市場。お客様は、市場内にオフィスを構える卸売業者様です。
現地で実際にau携帯電話を使って発着信の状況を確認してみると、確かに電波環境は良くないようです。つながるのに時間がかかり、つながっても通話途中にプツリと切れてしまう状態です。
「電波を測ってみると、auの電波塔と電波塔のちょうど中間ぐらいにその場所があり、電波が干渉しあっているということがわかりました」(営業部・平野)。
中央卸売市場は日本各地から食材を集荷し供給する、大阪の台所。当然ながら鮮度が問題となり、より迅速な連絡・対応が大切となってきます。そんななか、電波不感に悩まされている卸売業者さんは携帯電話で各取引先の方とやりとりをすることが多く、業務に支障が出ているようでした。
そして、そのお客様の課題に対応すべく、私たちは開発中のケータイ・スポット・アンテナをお客様にご案内することになったのです。
設置したアンテナは、au4分配システム。
オフィスのなかでも、干渉を起こしau携帯電話を使えない机のシマに、3台設置することにしました。
「建物の構造や屋内の電波環境・構造によっては、電波環境を改善できないかもしれないと開発部から聞いていたので、設置にあたっては、本当にドキドキしました。でも、開発部の面々が手を尽くしてくれたおかげで、なんとか無事設置することができ、電波を改善することができました。お客様からもau携帯電話が使えるようになりましたという声もいただいており、本当に良かったなと思っています」(営業部・平野)。

【写真2】オフィスへ設置したスポットアンテナ
このオフィスへの納品は、実際にアンテナの有効性が実証され、それが顧客満足につながるということがわかったという意味では、大きな意味を持つものであったといえます。
「他にも、東京の営業部からau携帯電話の電波が入りにくいという相談を受けて、弊社のアンテナで対応できないかと検討したりということもあるようです」(営業部・平野)。
前述したように、現在、ケータイ・スポット・アンテナは、ウェブを起点としたマーケティング活動を展開しています。そして、電波環境に悩みをもたれている方からのお問い合わせは、発売以来増加し続けています。そういったお問い合わせに対して、当社では専用の窓口を設置し対応しています。
しかし、ウェブからの集客だけでは、電波環境に悩まされている方すべてに情報をお届けすることはできません。平野のケースのように、直接ユーザーと接する営業マンにも期待するところは大きいといえます。
これからもケータイ・スポット・アンテナは、改良を重ね、より機能性を追求していくとともに、そのラインナップも充実させていきます。そして、電波不感のストレスから、ひとりでも多くのお客様を解放したいと考えています。だからこそ、ひとりでも多くのお客様にケータイ・スポット・アンテナのことを知っていただきたい。そのためにも、企画開発部はもちろんのこと、営業部も足並みを揃えて進んで行きたいと思っています。
※今回実例としてご紹介しました卸売業者オフィスへの設置は、当ブログ内「アンテナ・ラボラトリー」でもご覧いただけます。