電波感度をよくするケータイ・スポット・アンテナの開発Blog

« キャリアの基地局増強の動向 | メイン | 地下店舗向けワイヤード多分配システム »

ビル密集地の圏外のオフィスでもワイヤード分配で解決!

2006.10.16

こんにちは、電波太郎です。
今回は、ビル密集地にある事務所。auの電波(800MHz)が全く入らずベランダでやっと入るというオフィスに伺ってきました。
携帯電話を使うときは、ベランダまで行ってかけているとのことでした。しかし、事務所で仕事をしているときに、携帯電話へ取引先などから着信ができずに、非常に困っておられました。
 
というわけで、このたび、お客さんに出向いて調査、実験をしてきました。
 
 
【図1】オフィスの電波状態のイメージ
ここは住宅やマンションやオフィスビルが密集している都市部の一角です。お客さまの事務所は、建物と建物の間の隙間が非常に狭くなっている環境にあります。ベランダからは隣の敷地の塀があり、一部、空が見えるといった状態です。事務所内はほぼ全域で圏外、
ベランダでの受信状態は、通話が切れるか切れないかのギリギリのレベルでした。
 

【図2】アンテナテストのイメージ
 
早速、アンテナのテストを行いました。
 
まずパッシブリピートアンテナ「ワイヤレス」でテストをしてみました。
基地局は見通せませんが、ベランダの比較的電波の良い(アンテナマーク1本)ところに指向性アンテナを設置し、同軸ケーブル(20m)を引き込み、事務所内のアンテナで再放射しました。
結果:基地局が見通せず、反射波や回折波を受信し電波も弱かったために、ワイヤレスでは改善できませんでした。入射アンテナを設置できる場所での電波が弱い上に、同軸ケーブルのロスや再放射後の伝搬ロスでワイヤレスでの改善に至りませんでした。
 
次に、「無指向性アンテナ」に分配器を接続して行いました。
(分配器から携帯へのケーブルの長さは3m)
ベランダに無指向性アンテナを設置、同軸ケーブル(20m)を屋内へ、4分配器により分配し携帯電話に接続(3m)をした。
結果:今まで圏外だったのが、アンテナマーク1本になり、発着信ができるようになりましたが、受信電波が弱いためか、時折、途切れが発生し、安定して使える改善結果とは言えませんでした。
そこで、指向性アンテナを接続して同様の実験を行いました。
指向性アンテナを設置し、同軸ケーブル(20m)で屋内へ引き込み、4分配器からケーブル(3m)で携帯電話とつなぎました。
結果:もともと圏外であった場所で、アンテナマークが2本〜3本になりました。
発着信も全く問題なくスムーズにでき、通話の音質も安定。
これなら、仕事で使ってもまったく問題ないでしょう。
お客様からの着信も確実に取れ、かけるときにベランダに移動することもなくなりますね。
 
電波太郎:
今回のお客様は、指向性アンテナ、ワーヤード4分配によって解決できるのですね。
 
開発担当:
はい、確かに、ワイヤレスのアンテナはケーブルが無くて非常に便利ですが、電波を受信する場所での電波が弱いと、アンテナの効果をなかなかうまく感じることができません。電波を受信する場所の電波強度を見極めたうえで、ワイヤード4分配とワイヤレスのアンテナを選択する事が重要です。
基地局が見通せなくて電波が建物に反射したりして届いているようなところや、見通せていても基地局から距離が離れているような場所では電波が弱く、「ワイヤレス」で十分な効果を発揮できません。
また、建物が密集して電波が乱反射しているような場所で無指向性のアンテナを使うと、全方向からの電波を拾ってしまうので、あまり効果を発揮できない場合があります。
 
今回の実験場所は、まさにこのような事例にあたりました。
指向性アンテナと4分配器によって、初めて安定した通信をオフィス内で実現できました。
「かかってきた電話に着信できない」「携帯電話を使う為に部屋から出なければいけない」といった「煩わしさから開放される」ことが実証できました。

お問合せ・ご相談窓口はこちらから

用語集

お問合せ・ご相談窓口

ケータイどっとこむ

このブログのRSSを取得

Copyright (C)2007 k-taispot.com All rights reserved.