電波感度をよくするケータイ・スポット・アンテナの開発Blog

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マルチパスフェージング体験

2006.07.20

こんにちは、電波太郎です。
普段何気なく使っている携帯電話。自宅もオフィスも電波が良くて使える人でも、外出先で「電波が悪いな!」と感じた経験はないでしょうか?
 
ビルが密集する都市部の裏通りで、友達にメールを送ろうとしましたが
メールの送信がなかなか完了しません。
画面を見るとアンテナマークが1本になっていました。
「おやっ?」しばらく携帯の画面を注視していても、ずっと1本のままです。
偶然ですが、これはアンテナの効果実験に使えるかなと思いつつ、ケータイを数cmほど動かすと、アンテナマーク3本に変わりました。
そうすると、メールの送信もスムーズにできました。
以前ブログで紹介した「瞬時値のグラフ」のような現象が起っていたと考えられます。
(6月6日、自宅で携帯が使えない!
 
基地局から放射された電波は、携帯電話が受信するまでに途中の建物や障害物などに反射したり回折をして伝わってきます。反射や回折をして様々な方向から飛んで来るため、結果として時間的なズレや位相(電波の波)のズレが起こった電波を、携帯電話が受信してしまいます。このとき、電波同士が重なり合い、強くなったり、逆に打ち消しあったりして受信電波の強さが激しく変動します。
その変動は800MHzで約15cmごとに、FOMAやvodafone3Gの2GHzで約7cmごとに電波の強い場所と弱い場所が存在します。
携帯電話をちょっと動かしただけで受信電波の状態が変わるのはこのためです。
携帯が普及しはじめた頃、「圏外だったら、振ったりするといい」という噂話がありました。
振ると15cmくらいは動くので、たまたま受信できたに過ぎないと考えられますが……。
 
このように、少し携帯を動かしただけで電波状態が変わるところは、マルチパスフェージング(干渉)による影響が大きいと考えられます。
 
基地局が見通せずビルが建て込んでいるような場所では、このような電波状態が発生することがありますので、電波が少しでも良い場所が見つかれば、携帯電話(受信アンテナ)を動かさないで固定すると、比較的良好な通信を得ることができます。

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