「携帯電話の電波状態が悪いのでアンテナを買おうと思ったけど、“ケーブルが短かくて使えない!“」という声が、併設のネットショップに時々寄せられてきます。
電波太郎:
FOMA室内アンテナは5mですが、短くて使えないのですか?
お客様:
そうなんです。
電波太郎:
どんな環境ですか?
お客様:
私の部屋は、携帯が使える部屋と廊下を挟んだ奥側にあるんです。
携帯が使える部屋はアンテナマークが「3本〜1本」ですが、
廊下の奥にある私の部屋は時々「圏外」が表示されるほど、電波が弱いんです。
通話中、音が途切れたり、メールがなかなか送れなくてイライラすることが
よくあります。
外部アンテナを調べたのですが、FOMA のアンテナケーブルでは長さが足りないんですね。
【図1】お客様の環境
電波太郎:
各キャリアから出ている純正アンテナは、「アンテナを置く所」と「携帯を使う所」を同じ部屋を想定しているのでしょう。長いものでも5mになっています。
また付属でケーブルを延長できるようなものもありません。
そこで、今回試作したコーリニアアンテナ(無指向性アンテナ)に15mのケーブルをつないで、電波感度の良い部屋から奥の部屋に引き込んでみました。
コーリニアアンテナは、FOMAアンテナより少し感度がいいものになっています。【図2】
お客様:
うわぁ。アンテナマークが「3本」に!
発信もスムーズにできるうえ、通話中の途切れもないですね!
メールもすぐ送れるし、これならストレスなく使えるね。
15mでも大丈夫なんですね。
【図2】ケーブルを延ばした場合の改善イメージ
電波太郎:
受信する電波の状態次第では、もっと伸ばすことも可能ですよ。
ケーブルが長くなれば距離に比例して電波が途中で減衰してしまうので限界はありますが…。
ケーブルを伝わる方が空中を伝わるよりはずっと電波の減衰は少ないので、
奥の部屋でも携帯電話が使えるようになったんです。
このシステムを使えば、窓際から離れて電波感度の悪くなっているオフィスや、地下でもケーブルを
引き込んで使うことも可能になります。
お客様:
受信性能のよいアンテナなら、もっと距離を伸ばせるということですね?
電波太郎:
いえいえ。単純にアンテナの利得性能を上げてもダメなんですよ。
前回も取り上げましたが、「無線設備規則49条6項の4、2−4」でアンテナを携帯
電話に直接繋いで使う場合のコネクタ端の上限利得は決められています。
それは、外部アンテナの受信電波レベル、アンテナ利得、ケーブルの減衰、携帯電話へ
入る最終的な受信感度レベルなどの条件で決まるんですね。
だから、闇雲に利得だけ上げてもダメなんです。
お客様:
そうなんですか!?
でも、ケーブルを伸ばしても使えるようにしたいという人、結構いると思いますよ。
電波太郎:
ご意見、有難うございます。
今後ともよろしくお願いします。