電波感度をよくするケータイ・スポット・アンテナの開発Blog

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山間地での緊急時の通信を補助するアンテナ

2006.05.01

前回、山岳、山間地での遭難事故や緊急事態が、以外にも気軽に出かけられるような近隣の山間で起こっていることをお伝えしました(平成16年中における山岳遭難の概況/警察庁生活安全局地域課)。また、緊急時に連絡がとれたうちの96%が携帯電話で、無線が4%でした。一方、通信手段が確保できなかったケースは61%もありました。
携帯電話は万が一の時の連絡手段としてはとても有効ですが、多くの山間地では通話エリアが限られていることから、通信の確保を少しでも補助するツールがあれば便利ですね!
 
本格的な登山をする方は、無線機を持って出かけます。
また、山菜狩りやハイキングのように、野山へ気軽に出かけるときはやはり携帯電話です。
実際、山菜狩りやハイキングで起っている道迷いの通報は、携帯電話からが多いそうです。
でも、そのような場合、道に迷ってしまった時に、電波が弱くて携帯が使えず大事にいたることも十分考えられますよね。
 
電波太郎:
新緑がきれいなこの季節、山に行くと山菜狩りに熱中している方を良く見かけますね。
でも、木々や雑草が生長してハイキングコースなのか獣道なのかわからないこともあり、夢中に徘徊しているうちに道に迷ってしまうんでしょうね。
そうしたなか、最近の携帯は現在地を表示する機能がついたものも多くなってきているので、携帯が山の中で使えるとすごく安心できますよね。
 
開発担当:
携帯電話の現在地を表示する機能が使えれば、すごく助かりますね。
でも、それを使うにも携帯電話の基地局の電波が届いていないとね…。
少し前までは携帯電話が使えなかったような山の中の集落でも、最近は小規模な基地局が増えていますね。【写真1】
 
【写真1】山の中にある小規模基地局のアンテナ
 
電波太郎:
山での弱い携帯電話を使えるようにするアンテナって無いですよね。
もしアンテナで電波を受信できれば、現在地の表示機能だけでなく、ケガをしたり、道に迷ってしまった時の連絡手段として使えますね。
 
電波太郎:
小さくて軽いアンテナなら便利でいいね!
 
開発担当:
山の中は沢や尾根などの地形や起伏によって、飛んでくる電波の強さや方向も変化します。
携帯電話だけでは感度が不足するような場所では、指向性と利得を確保して通信を補助するようなアンテナが役立ちますね。
 
電波太郎:
といっても、携帯電話用のアンテナの利得は法律で規定されている以上、個人で使うのは、難しいんですよね。
やっぱり、電波が微弱なところは少し条件的に厳しいかと・・・。
 
開発担当:
もちろん、電波が飛んできていない所ではそもそも電波を受信することはできません。
また飛んできていても、限りなく微弱なところも難しいです。
でも、山の中は地形、起伏、空間の変化によって微妙に電界レベルが変化しているところも
あるので、通信の補助的ツールとしては有効かと…。
後、法規制でいうと、無線設備規則では受信電力が3デシベル(約2倍)以上になってはいけないよね。
 
電波太郎:
なぜなのですか?
 
開発担当:
指向性アンテナによって特定の基地局方向への感度を規定以上に強くしてしまうと、通信している基地局以外にも悪影響を及ぼす恐れがあるからです。
 
電波太郎:
山の中って基地局も見えず飛んでくる電波も極端に弱いですが、そんなところでもき基地局に影響があるのですか…?
 
開発担当:
もちろんだよ。そのようなところでの非常の携帯通信を補助する場合であっても、法律上では例外ではないよ。
 
電波太郎:
指向性アンテナを固定して使うことで受信電波を安定させ、通信をどこまで確保できるか
色々試験していきます。
 
開発担当:
持ち運びできる携帯性に優れた寸法や重量、法制度、価格などいろいろ制約があるけど、“もしも”という時に通信を補助できればいいね。
 

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