こんにちは、電波太郎です。
暖かい季節になり、山や川、海など行楽することが多くなってきました。
私は、自然の中でバーベキューをするのが大好きです。
山岳地などをグループで行動していると連絡がつきものですが、携帯電話を取り出しては「圏外」ではないか確認をする人も多いのではないでしょうか?
【写真1】ケータイが繋がりにくい山岳地や海岸
今回は、圏外スレスレで普通では携帯が安定して使えないような電波状態の山岳地や山間部で「パッシブ・アンテナ」をテストしてみました。
指向性アンテナとケータイをケーブルで接続して、受信電波の状態をどの程度改善できるか、テストした。
【測定環境】
携帯電話のアンテナマークが「1本」もしくは「0本」の屋外環境
【測定機器】
アンリツ エリアテスタ ML8720B
【携帯電話】
NTTドコモ N900iS (FOMA)
電波太郎:
テストした場所は、携帯電話のアンテナマークが「0本(アンテナマークのみの状態)」です。
発信してもつながるまでに時間がかかったり、時には「圏外」になってしまったりします。
また、つながっても、通話中に通話アラームが鳴り続けて通話が切れてしまいます。
開発担当:
電話を着信させようとしても「圏外アナウンス」で繋がりませんね。
測定機で測ると希望波の受信電力(
RSCP)が
105dBです。
電波太郎:
では、試作アンテナを接続してみます。【写真2】
平面アンテナにFOMA N900iSをケーブルで直接つないだところ、アンテナピクトが「0本」から「2本」になりました。FOMA 画面のアンテナピクトが常時「3本」になる方向(電波到来方向)を見つけました。よし!この方向!
そこで発信すると拍子抜けするほどスムーズに相手につながりました。
通話中、音も途切れることなくクリアな状態でした。
このときに測定機で測ると希望波の受信電力(
RSCP)が
95.1dBでした。
【写真2】1素子平面アンテナ (FOMA、Vodafone3G)
開発担当:
アンテナの性能が発揮できていますね。5mくらいの同軸ケーブルで繋いでいる割には
しっかり性能が出ましたね。
電波太郎:
アンテナを向ける方向によっては、アンテナピクトの本数が減って、通話中に音の途切れなどが出ましたが、すぐに良い方向がわかりましたよ。もっと受信利得のよいアンテナを使うと
もっと電波の弱いところでも使えるようになったりするかも…。
まったく電波が届いていないような圏外のところでは受信はできませんが、少しの電波が届いてさえいれば、アンテナの性能で使えるようになったりするんじゃないのかな…?
開発担当:
そうですね。まったく電波が届いていないところではダメですが、少しでも届いているところだと、望みはありますね。
今回テストしたところは、都市部とは違って電波の回折や干渉波の影響があまりない環境だったので、指向性アンテナの利得の性能をストレートに確認することができました。
電波が圏外スレスレの電波状態なら、アンテナの利得によって携帯電話が使えるようになることが実験により、はっきりわかりました。
携帯電話がつながりにくい、使えない山岳地や野山などで確実に携帯電話が使えるように
なれば、登山家やハイカーにとってもとても便利と思います。
電波太郎:
こんなアンテナがあれば、グループのメンバーとはぐれた時や緊急のときにも連絡ができるし、アウトドアでの連絡も便利になりますね。
開発担当:
「電波は僅かながら届いているけれど、携帯電話が使えない」というようなアウトドアのこのような問題を解決できるアンテナの商品化も考えています。
皆さんのご意見いただければうれしいです。