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市販の携帯電話用外部アンテナをテスト

2005.12.09

こんにちは、電波太郎です。
今回は、タワーマンションの高層階(35階)と、ビルの奥まった事務所でアンテナのテストを実施しました。
◆ 出向いた高層マンションの35階は、弱い電波が相互に干渉し合っているためにFOMAとVodafone3Gが使えない弱電干渉の環境でした。
もう一箇所は
◆ ビル奥の事務所の限られた机のシマのあたりで、FOMA、Vodafone3G、auともに電波が弱く使えないところでした。(弱電)
 
【図1】テストした弱電干渉と弱電の場所
 
【実験場所の環境】  弱電と弱電干渉
 
【確認した症状】
FOMA、Vodafone、auともに似たような症状を確認
 
・アンテナピクトは「1〜2本」の間で動く。
・発信ができないときがある。
・かかってきた電話を取ると、すぐに切れてしまうことがある。
・通話中に音の途切れやアラームが鳴り、音質が悪く相手の声が聞きづらい。
・通話中に突然無音になって切れてしまうことがある。
・メールやWebがなかなかつながらない。
・メールが1回で送れない。
Webが途中で切れてしまう  など…
 
【写真1】テストした高層マンション
 
携帯電話用外部アンテナを窓に固定してテストを行いました。
【テストしたアンテナと携帯】 
FOMA   FOMA外部アンテナとN901iS
Vodafone VGS室内アンテナとV802N(Vodafone3G)※
■ au cdma簡易アンテナとA5406CA(CDMA1x)
 
【写真2】 携帯電話用外部アンテナ
 
※(左)FOMA室内用補助アンテナ、(中)VGS室内アンテナ※、(右)cdma簡易アンテナ
 
タワーマンションの35階ではFOMAとVodafone3Gの外部アンテナのテストを行いました。
 
◆ タワーマンション高層階での外部アンテナの改善効果
・ アンテナを使ってもアンテナピクトは「1〜2本」のままで、変化はしませんでした。
発信は何度かリトライして発信しないと、つなががりませんでした。つながるまでの時間も変わりまえんでした(短くはならず)。着信に関してもスムーズになったとは感じません。
その環境で、FOMA, Vodafoneともにアンテナを使ってみましたが、効果を体感できませんでした。
通話できるときは普通にできていましたが、しばらく経つと、音の途切れやアラームが出てだんだん聞き取りにくくなり、音が悪くなって通話が突然切れてしまいました。
ただ、通話が普通にできている時はアンテナを使わないときに比べて音の善し悪しの変化が少ないように感じました。
それは、アンテナを窓に固定して電波を受信しているので、手ぶれによる受信電波の変動がないからだと考えられます。
電波が干渉している高層階のこの環境では、テストしたFOMAの外部アンテナ、VodafoneのVGS室内アンテナともに、改善の効果を体感できませんでした。
 
Vodafonne3Gでは外部アンテナに繋げない機種があるので、買うときに注意が必要です。また、シャープ、NEC製はアンテナ端子がついていますが、アンテナ端子が携帯電話側にない機種があるので要注意です。
【写真3】アンテナ端子がある機種の外部端子
 
次に、弱電のために携帯が使えないビル奥の事務所でテストを行いました。
このビルは道路向かいの高層ビルの陰になっているところで、ビル前の道路やビルの道路側は使えますが、他は電波が弱くて使えない環境でした。
 
【図2】携帯が使えない事務所の周辺環境イメージ
 
「自分の部の机のシマ付近では携帯が不安定で使えない」という営業の人に聞きました。 
「会社では仕事の連絡は携帯からはしないけど、かかってきた時が困るんですよ?!」
「いつも電話を切っておくわけにもいかないし……」
「途中で切れたりしたら困るので、窓の付近まで行ってから電話します」……
 
◆ まず最初に、使えない机のシマにFOMAとauの外部アンテナを置いてテストしました。
どちらも窓へ取り貼り付けるタイプのアンテナなので、垂直に立ててセットするのに少し
苦労しました。
しかし、アンテナピクトは変わりません。発信が少しスムーズになったように感じましたが、つながるまでに時間がかかることも何回かありました。つながってからの通話はしばらくの間、音も良く安定していました。しかし、長く話していると音の途切れやアラームが出ました。
感想としては、アンテナを使わないときと比べて、通話は安定しているように感じるけど
「バッチリ安定!」というところまでではありませんでした。
 
◆ 次に、いつもは使える場所にアンテナを設置してケーブルで伸ばしてみました。
いつも使えているあたりにFOMAとauの携帯電話用外部アンテナを置いて携帯電話にコードを接続しました。ケーブルが窓からは机のシマまで届かないので途中に設置。
結果は、アンテナが無い時では奥へ入るとアラームや途切れなどが出て使えなくなっていましたが、窓際でしゃべっているときのように安定して通話ができるようになりました。
また、発着信もスムーズにでき、通話も途切れなどなく普通にできました。
安定している感じが、通話の声で体感できました。
ちょっとケーブルがイヤですが、充分な改善効果を体感しました。
 
【まとめ】
今回、携帯電話が使えない2つの電波環境で、市販の代表的な携帯電話用の外部アンテナをテストしてみました。
弱いレベルの電波が多く飛んできて互いに干渉しているような弱電干渉では、
無指向性のアンテナであるために、携帯電話本体や携帯電話用外部アンテナは効果を発揮できないことがわかりました。
このタイプのアンテナは、全方向から受信するので干渉波まで受信してしまいます。
そのため、効果を期待できないのです。
 
【図3】無指向性アンテナの送受信
 
無指向性アンテナの効果を確実に体感できたのは、【図4】のような
「窓際では携帯を普通に使えるけれど少し奥ではケータイが使えない」といったケースでした。
アンテナを窓際に設置してケーブルを延ばせば、充分な効果を体感できました。
 
また、電波が弱いところでこのアンテナを使う場合、アンテナを窓などに固定することによって電波の受信状態を安定させる効果はありそうです。
ただし、弱電の環境では電波そのものが弱くなって届いており、強さも常に変動しているので使用感としてバッチリ安定させ維持できるまではできないようです。
置く環境によって体感差がでるようですね。
 
【図4】外部アンテナが使えるイメージ
 
「アンテナであれば電波がよくなるだろう」と期待して買われて、効果に失望されたユーザーの方も
少なからずおられると思います。
電波環境に合ったアンテナを選ばないと効果は期待できないのです。
しかし、“自分の環境にあったアンテナがどのようなものなのか”という判断基準となる情報があまりにも
少ないように感じます。
そういう意味でも、このブログの市販アンテナのカテゴリーで、もっともっと判りやすく紹介していきたいと思います。
皆様のいろいろな声をお寄せください。
携帯電話のアンテナに関する質問などがあれば blog-info@k-tai.com へ

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