FOMAの普及が進んで、最近は広告もほとんどなくなったmovaですが、ドコモユーザーの半分以上はまだmovaです(年度末にはFOMAが逆転するようです)。
800MHzのmovaの電波は、2000MHz(2GHz)のFOMAと比べてどう違うのか?
FOMAをテストした同じビル地下のフロア通路で実験してみました。
【図1】実験したビル近隣の環境
立地条件:駅前に20階建てビルの屋上に基地局①があります。ほかに基地局②③もありますがFOMAの時と同じく基地局②③からはほとんど電波が届いておらず、基地局①と通信していました。【図1】
ビルの周囲で定点を決めMOVAの受信レベル値を測定しました。その時の電波測定値を【図2】に示します。
【図2】ビル周りの電波環境
ビル周囲のmovaの受信感度レベルは42〜48【dBμ】と良好な結果でした。【図2】
ここで受信感度レベルの単位が【dBμ】になっていますがmovaのPDC方式では、受信感度の表記が1μVを基準としているものが採用されています。
ちなみに、FOMAやボーダフォン3G、auはCDMA方式を採用しているので、受信感度レベルの単位が【dBm】で1mWを基準とした表記となっています。表示上少しややこしく見えますが、受信レベルの値が高いほうが良いということです。
【図2】mova受信感度レベルの目安
ビルの周辺は、電波状態は良好でした。
さて地下ではどうでしょうか?
【アンテナを設置する前の現状の電波環境】
使用した携帯:N251iS、F212i【写真1】
測定機器:簡易インジケータ
測定方法:簡易インジケータにて5回測定し、その平均値を使用
【写真1】左F212i 右N251iS
【写真2】簡易インジケータ
【図3】アンテナ設置前のmovaの電波環境
【地下への階段部分】
◆ 階段A・B・C・D位置→発着信も通話の音質も問題なく良好
接続率 :発信100% 着信100%
アンテナピクト :A→3本 B→3本 C→3本 D→3本
受信レベル値 :23.2〜30.0dBμ
◆ 階段E位置→発着信も通話の音質も問題なく良好
接続率 :発信100% 着信100%
アンテナピクト :2本
受信レベル値 :17.6dBμ
(FOMAはこの位置で発信できなくなり、繋がってもアラーム、途切れが発生しました。)
(FOMAでは圏外表示になるときもあしました。)
【地下B1フロアの通路】
◆ 通路A位置→発着信も通話の音質も問題なく良好
接続率 :発信100% 着信100%
アンテナピクト :1本
受信レベル値 :14.4dBμ
(FOMAはこの位置で圏外になった)
◆ 通路B位置→発着信はできるが、音の途切れがあり最後には通話が切れてしまうことがあった。
movaが使えると言える状況ではなかった。
接続率 :発信100% 着信100%
アンテナピクト :0〜1本
受信レベル値 :14.0dBμ
◆ 通路C・D・E位置→圏外になり、発信・着信ともできない。
接続率 :発信0% 着信0%
アンテナピクト :圏外〜0本
受信レベル値 :1.2〜13.2dBμ
800MHz帯のmovaは、直進性が強い2000MHz(2GHz)帯のFOMAより、障害物等の後ろ側への回り込む電波特性があると言われています。実験でも、FOMAより地下フロア通路の奥にまで電波が届いていました。
通路AはFOMAでは圏外でしたが、movaは使えました。
回り込みに強いという800MHzの電波の特性を確認できたように思います。
しかし、階段を下り通路に入ると電波状態が急に悪くなり、圏外になってしまいました。
次回は、
FOMAよりも伝わりやすいといわれるmovaの電波がパッシブ・リピート・アンテナによって、どれぐらい伝わり、エリア改善ができたかをお伝えします。