電波感度をよくするケータイ・スポット・アンテナの開発Blog

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ビル地下のFOMA電波感度改善テスト

2005.10.11

FOMAをはじめ最近の携帯電話は高機能化していて、ますます便利で使いやすいものになっています。また便利である反面、地下などで電波が入らなくなりiモード等の通信機能が使えなくなると非常に不便に感じてしまいます。さて今回は、実際地下にあるお店とビルの地下通路の現状をレポートします。
 
【図1】実験したビル近隣の環境
ビルの外で定点を決めFOMAのRSCP値とEc/No値を測定しました。【図1】
立地条件:駅前に20階建てビルの屋上①に基地局があります。基地局②③にもにも基地局があります。そこから南西へ約200mのところの地上8階建ビルで実験しました。また基地局②③からはほとんど電波が届いておらず基地局①と通信していました。
ビル1階部での電波測定値以下の結果でした【図2】【図3】参照

 
【図2】基地局からのビルまでの環境
 
【図3】ビルの周りの電波環境(FOMA)
 
ビル周辺の電波環境は【図3】のとおりRSCPが−78.3〜−69.8【dBm】Ec/Noが−11.5〜−7.2【dB】と携帯電話使用において全く問題ありませんでした。
 
【アンテナ設置前の電波環境】
測定器にて地下への階段、地下通路を測定と同時に携帯の発着信テストを行いました。結果を色分けし【図4】に示しました。
 
【図4】ビル内での電波測定結果(FOMA)
 
●階段A位置〜C位置 →問題なく通話可能 発信着信とも良好でした
アンテナピクトは3本
RSCP −86.7〜−79.8dBm 
Ec/No −11.3〜−10.1dB
【写真1】A位置付近から地下への階段 奥の照明の下がB、C位置
 
階段D位置〜E位置 →通話ができないわけではないが発信できなくなる事が多かったです
接続率:発信50% 着信90%
アンテナピクトは1〜2本 E位置の奥で階段に背を向けると圏外になります。
RSCP −104.1〜−98.1dBm Ec/No −11.3〜−10.1dB 品質:途切れ、通話品質アラームが鳴り、
発信すると圏外になることも。着信に関しては圏外表示にならなければ正常に着信します。
 
 
【写真2】C位置よりD、E位置を撮影
 
●通路A位置
アンテナピクトは1本階段より通路A位置に来ると通話は可能ですが、いったん通話を切ると圏外になり、階段C位置まで戻らないと電波を受信しなくなりました。途切れ、通話品質アラームが鳴ります。発信すると圏外になります。RSCP −113.9dBm Ec/No −16.7dB
 
【写真3】通路A位置より通路B位置〜E位置方向を撮影


 
●通路B位置〜E位置 →圏外表示になり携帯電話が使用できない。
RSCP −118.0dBm以下Ec/No−16.7dB以下
 
■まとめ
 
【図5】RSCPEc/Noの相関図(FOMA)
 
今回の実験では以前行った「ビル地下での携帯電話の電波って・・・」の時と同じく、地下通路では電波が入りにくく弱電の状態もしくは圏外になってしまいます。この場所でも、地下のお店のお客さんが階段A位置まで行ってケータイを使っている場面に遭遇しました。次回は、電波が圏外である地下通路に、試作したパッシブ・リピート・アンテナを使用しどのように改善するかをレポートします。

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